今日は、世界中で大ベストセラーになった「アルケミスト – 夢を旅した少年」
をご紹介します。
私はこの本を父から紹介されて、確か小学生の頃に初めて読みました。
正直その時はあまり良さは分からなかったのですが、社会人になって読み返すと
とても心に残るセリフが随所に散りばめられています。
気になった方は是非読んでみてくださいね。
この本の概要
主人公である羊飼いの少年が、夢で見た宝物を探しに
旅するお話です。
話自体はさらっと読めますが、書いてある内容が身に染みて
分かるようになるのは、ある程度の年齢になってからだと思います。
その意味で読書難易度は★3とします。
この本はこんな人におすすめです。
あらすじ
羊飼いの少年サンチャゴは、「エジプトのピラミッドに財宝がある」という夢をある日を見て、
そしてそれを信じて旅に出ます。
旅の途中、詐欺に遭いながらもガラス細工店で働いて資金を貯め、砂漠を越えるキャラバンに加わります。
道中で錬金術師と出会い、「宇宙の魂」や「前兆」を学びながら成長し、愛する女性とも巡り合います。
しかし、旅は試練の連続であり、盗賊に捕らえられたり、命を懸けた挑戦を迫られることも。
数々の困難を乗り越えながら、サンチャゴはついに運命の場所へとたどり着きます。
心に残ったフレーズ
今回は本書を読んで心に残ったセリフをいくつか紹介する形をとりたいと思います。
少年は自分の国の古いことわざを思い出した。
それは、夜明けの直前に、最も暗い時間がくる、というものだった。
このフレーズは、『アルケミスト』の中で、サンチャゴが旅の終盤に直面する際に思い出す言葉です。
彼は多くの困難を乗り越えてきましたが、目的地に近づくほど、より厳しい試練に直面します。
そのとき、彼の国(スペイン)の古いことわざとして「夜明けの直前が最も暗い」という言葉を思い出します。
このことわざの意味は、「最も苦しい時期は、成功や希望が訪れる直前にやってくる」というものです。
『アルケミスト』のテーマである「夢を追い求めること」や「試練を乗り越えること」と深く結びついています。
サンチャゴはこの言葉を胸に刻み、最後の試練を乗り越えていくのです。
このフレーズは、現実の人生にも当てはまりますよね。
困難が続き、もうダメだと感じる瞬間こそが、成功の直前であることが多いのです。
夢や目標を諦めそうになったときに思い出せば、「あと少しだけ頑張ってみよう」と前を向く力を与えてくれる言葉ですね。
結局、人は自分の運命より、他人が人や羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ
この言葉もハッとさせられますよね。この本の初版が発売されたのが平成9年ですが、
現代人にも刺さる一言だと思います。
このフレーズは、『アルケミスト』の中で、主人公サンチャゴが
「人が自分の夢を追い求めない理由」について考えたときに出てくる言葉です。
多くの人は、自分の本当にやりたいことよりも、他人の目や社会の評価を優先してしまう。
例えば、物語に出てくるパン屋の男は旅をしたいという夢を持っていたが、「安定した職業のほうが尊敬される」
という世間の価値観に縛られ、夢を諦めてしまいました。
他人の期待に縛られず、自分の運命を生きる勇気を持つことが大切だと、この言葉は教えてくれます。
お前が自分の内にすばらしい宝物を持っていて、そのことを他の人に話したとしても、めったに信じてもらえないものなのだよ
自分が大切に思っていることに他人から、欲しくもない意見をもらうことってありませんか?
「なんで運動しているの?意味ある?」
「なんで絵をかくの?お金にもならないよね?」
「なんで本を読むの?ゲームの方が面白いじゃん」
こんな時に、「自分の大切に思っているものって、大したものではないのでは」
と落ち込んでしまうことがあるかもしれません。
だけど気にしなくていいのです。
自分が大切に思っていることが、他の人も同じように理解してくれる保障なんて
ないのですから。
自分が大切に思っていることは、他人になんて思われようと、大事にすればいいのです。
他人の賛同は必要ありません。
まとめ
人生の目的や自分の夢を追い求めることに迷いを持っている方には、『アルケミスト』は必読の一冊です。
私たちがどんな困難に直面しても、夢を信じて進むべきだというメッセージを教えてくれます。
気になった方は是非読んでみてください!
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