【本の要約・レビュー】悪口ってなんだろう~「カズレーザーと学ぶ。」 でも紹介されて大反響

悪口をいうと「そんなこと言ってはダメでしょ!」と
親や学校の先生に言われたことありますよね。

でもなぜ悪口はいけないのでしょうか?
そう言われると自分自身、なかなか上手く説明ができません。

友達同士の軽口も悪口になるのでしょうか?

本書では、
「悪口とはそもそも何か?」
「なぜ悪口は悪いのか?」
「悪口をいうことはなぜ面白いのか?」

といった普段は身近にある「悪口」という存在について、その正体に迫る一冊になります。

目次

この本の概要

出版社:筑摩書房
発売日: 2023/8/7
ページ数:160ページ
この本の読書難易度は★5中★2です。

予備知識も必要なく、どの部分からでも読み進めることが出来ます。
この本はこんな人にオススメです。

悪口の正体を知りたい人
悪口とどう付き合っていくかのヒントが欲しい人

悪口はどうして悪いのか?

そもそもなぜ悪口ってなぜ悪いんでしょうか?
どんな悪影響を人に与えているか、皆さんは説明できますか?

私もこの本を読むまでは
「人を傷つけるから」
「人を嫌な気持ちにさせるから」
という世間一般に言われている理由しか思いつきませんでした。

本書ではまず、こういった一般的に考えられる理由の問題点を挙げながら、
著者自身の考える「悪口がなぜ悪いのか」について考察していきます。

ちなみに先のあげた「人を傷つけるから」は十分な説明になっていません。
なぜなら、人を傷つける言葉=悪口となりえない場合があるからです。

例えば、自分が嫌がらせを受けていて、「やめろ!バカ!」と相手に言ったとしましょう。
嫌がらせをしていたいじめっ子が、この言葉に傷ついたからって、これは悪口になるでしょうか?
ちょっと違いますよね。言われた側は自分の身を守るために言ったのであって、
悪口とは言えないですよね?

つまり私たちが今まで習ってきた理由では、悪口の悪さについて、
説明が出来なさそうです。

そこで著者は新しい方向から、悪口の悪さについて考えていきます。
著者は悪口の悪さは「人のランクを下げる」ところにあるといいます。

気になる方はぜひ本書を読んで詳細を見てみて下さい!

本書を読んで感じたこと

そもそも悪口がなぜ悪いのかが、著者の考えによって新たに定義されているのですが、
私は読んで「その通りだ!」と納得しましたし、新しい視点で悪口をとらえなおすと
その対応方法も見えてきました。

「悪口を言われたら、言い返すことも大切!」
ということです。

「喧嘩すると自分も相手の立場に落ちる」
「スルーしたほうが大人」
等、色々意見はありますが、悪口の本質を鑑みると
適切に言い返さないといけないと思います。

それは、先にも述べた通り「悪口は人のランクを下げる」
という性質を持っているからです。

本書は悪口の本質やその影響を深く掘り下げた一冊です。
日常生活の中でよく耳にする悪口が、
どのように人間関係や社会に影響を与えるのかを考察し、
悪口を通して私たち自身や他者とのコミュニケーションを見つめ直すきっかけを提供してくれます。

悪口に対する理解を深めたい方におすすめの本です!

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