悪口をいうと「そんなこと言ってはダメでしょ!」と
親や学校の先生に言われたことありますよね。
でもなぜ悪口はいけないのでしょうか?
そう言われると自分自身、なかなか上手く説明ができません。
友達同士の軽口も悪口になるのでしょうか?
本書では、
「悪口とはそもそも何か?」
「なぜ悪口は悪いのか?」
「悪口をいうことはなぜ面白いのか?」
といった普段は身近にある「悪口」という存在について、その正体に迫る一冊になります。
この本の概要
予備知識も必要なく、どの部分からでも読み進めることが出来ます。
この本はこんな人にオススメです。
悪口はどうして悪いのか?
そもそもなぜ悪口ってなぜ悪いんでしょうか?
どんな悪影響を人に与えているか、皆さんは説明できますか?
私もこの本を読むまでは
「人を傷つけるから」
「人を嫌な気持ちにさせるから」
という世間一般に言われている理由しか思いつきませんでした。
本書ではまず、こういった一般的に考えられる理由の問題点を挙げながら、
著者自身の考える「悪口がなぜ悪いのか」について考察していきます。
ちなみに先のあげた「人を傷つけるから」は十分な説明になっていません。
なぜなら、人を傷つける言葉=悪口となりえない場合があるからです。
例えば、自分が嫌がらせを受けていて、「やめろ!バカ!」と相手に言ったとしましょう。
嫌がらせをしていたいじめっ子が、この言葉に傷ついたからって、これは悪口になるでしょうか?
ちょっと違いますよね。言われた側は自分の身を守るために言ったのであって、
悪口とは言えないですよね?
つまり私たちが今まで習ってきた理由では、悪口の悪さについて、
説明が出来なさそうです。
そこで著者は新しい方向から、悪口の悪さについて考えていきます。
著者は悪口の悪さは「人のランクを下げる」ところにあるといいます。
気になる方はぜひ本書を読んで詳細を見てみて下さい!
本書を読んで感じたこと
そもそも悪口がなぜ悪いのかが、著者の考えによって新たに定義されているのですが、
私は読んで「その通りだ!」と納得しましたし、新しい視点で悪口をとらえなおすと
その対応方法も見えてきました。
「悪口を言われたら、言い返すことも大切!」
ということです。
「喧嘩すると自分も相手の立場に落ちる」
「スルーしたほうが大人」
等、色々意見はありますが、悪口の本質を鑑みると
適切に言い返さないといけないと思います。
それは、先にも述べた通り「悪口は人のランクを下げる」
という性質を持っているからです。
本書は悪口の本質やその影響を深く掘り下げた一冊です。
日常生活の中でよく耳にする悪口が、
どのように人間関係や社会に影響を与えるのかを考察し、
悪口を通して私たち自身や他者とのコミュニケーションを見つめ直すきっかけを提供してくれます。
悪口に対する理解を深めたい方におすすめの本です!
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