今回は養老さんの壁シリーズの最新作を読んでみました。
帯の「ぶつかっても大丈夫ですよ」という優しい言葉に惹かれて購入をしました。
この本の概要
養老さんの本を読んだことがない人でも全く問題なく読めます。
むしろ読んだことがなくて、何かにつまづいている人にぜひ読んでほしいです!
養老さんの書籍のエントリーにもいいかと思います。
この本はこんな人にオススメです。
空っぽの人間にならないために
養老さんは人から頼まれたことで自分のできることはやると決めているそう。
それは日常のいわば煩わしいことに積極的に関わる方がいい考えるからです。
煩わしいことをこなしていくことはトレーニングと同じで結果として自分に返ってくるからです。
私たちの感覚で「スキルアップ」といえば、
資格をとったりセミナーを受けたりすることが該当するかもれません。
でもそれは本当のスキルではありません、
というのも資格があっても実績がなければ何の役にも立ちません。
養老先生は医師免許を持っているが患者さんを見るスキルはない。
私も運転免許を持ってはいるが、ほとんど運転をしないペーパードライバーです。
これはとてもスキルとはいえませんね 笑
ただ資格を持っているだけです。
本当のスキルとは日常の経験から得られるものです。
その中には煩わしいものもあるかもしれません。
体力があるうちはそういったことに積極的に向き合うのもありかもしれません。
その時は面倒と思ったことも後から振り返るといい経験だったと思うことって結構ありませんか?
私は留学の時にやったリーダーという立場も、
部活の係の仕事も、
当時は何の報酬もないボランティアみたいなもので不満ばかりでしたが、
今では自分にとって大きな経験になっています。
全てが全て糧になるわけではないと思いますが、
私はそれでいいと思ってます。
役に立たなかった経験はどうせ忘れますから笑
自分のためになった経験だけをちゃんと認識しておけば。
そういったことから反射神経で逃げないことは結局は自分のためになるのかもしれません。
嫌嫌やるのではなく、自分のためになると思ってやれば気持ちよくできることもあるかもしれませんね。
生きる意味について
何のために生きているのか、そんなことを私も考えてしまうことがあります。
なんでそんなことを考えてしまうかというと、
都市社会で生きることに慣れているからです。これは脳が作った社会で自然に反するものです。
都市社会には意味のないものはなく、全てに意味や役割がある。
考えてみればそうですね。街を見渡してみても何でこんなところにこんなものがあるの?というものはない。
そんなものがあれば直ちに排除されてしまいますよね。
対して自然はどうでしょうか。役割のないものがたくさんありますね。
このように脳が作り上げた都市社会で生きていると、意味や役割について過剰に考えるようになり、ひいては自分の存在意義を考えだしてしまう。
そんなことよりも本当に自分が楽しいと思うことを探すほうが良いと養老さんはいいます。
まずはそんなことを探してみて、一生懸命、本気でそれに取り組んでみる。
それだけでもいいんじゃないでしょうか。
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