【本の要約・レビュー】『覚悟の論理』 石丸伸二氏がおくる「勇気の書」

今回は政治家の方が書かれた本をご紹介いたします。
広島県安芸高田市町に就任されており、
現在は東京都知事の立候補者として話題となっている石丸伸二さんが著者です。

歯に衣着せぬ物言いが度々メディアで報道されていました。

都知事に立候補されるということで、人となりが気になり本書を購入しました。

目次

本書の概要

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2024/5/24
ページ数:208ページ
この本の読書難易度は★5中★2です。

石丸市長は、その忖度なしの発言と行動力でメディアに取り上げられることが多いです。  
この本ではその背景にある思考プロセスと信念が詳しく解説されています。 
ボリュームもそこまで多くないので、サラサラと読むことができると思います。

覚悟とは冷静な決断

本書で述べられている石丸氏の「覚悟」は、
情熱や勢いで動くのではなく、【冷静な分析と戦略】に基づくものとして定義されています。

彼が市長選挙に出馬したのも、リスクとリターンを冷静に考えた上での決断でした。
三菱UFJ銀行を辞職し市長選挙に挑戦しました。
その背景には勝つための確固たる戦略がありました。

市長選挙に立候補したのは前副市長のみでした。
しかし前副市長は汚職事件に関与している疑いがありました。
そのため、きっと市民はそこに対して不満を持っているだろうと予測をたてました。

そこで、そこを逆手にとり、自らの無縁な立場を活かして出馬したのです。

また石丸氏は、経済の専門家としての経験を地方都市の財政難の改善に活かす自信もあり、
逆に失敗した場合のリスクも限定的と判断していました。

例え失敗をしたとしても、新しく職を探せばいい。
そこまで大きな被害は自分には起きないと見積もったのです。

このように何かに挑戦する際には、
実現可能な戦略考える中で、自然と「覚悟」を決めることができると述べています。

立場にふさわしい行動を取ること

石丸氏は「立場にふさわしい行動を選ぶ」ことの重要性を強調しています。
私たちは様々な立場や役割を持って生きており、
それにふさわしい行動を選択することが求められます。

会社での部下や家庭での親としての役割にふさわしい行動を取ることが大切です。

例えば、
会社ではどのような行動をとることが求められているでしょうか。
あなたが部下だとしたら、物事の決定権は上司にあります。

あなたに求められていることは、上司が適切に判断できるように情報を集めることです。
ですが、ここで自分があたかも上司のようにふるまったり、
部下としてしかるべき準備ができていないと軋轢が生まれることになります。

自分が今どの立場にいて、何が求められているかを考えること。
それが良い仕事、生活をしていく中で大切になってきます。

できないことと向き合う姿勢

多忙な日々の中で、自分の役割を果たすためには優先順位をつけることが重要です。

全てを完璧にこなすことは難しいため、
手を抜いても良い場所や他の人に任せられる部分を見つけることが大切です。

今あなたが父親、母親なら子供との時間を最優先した方がいいかもしれません。
そうなれば必然的に仕事の優先度は下がります。とういうか下げざるを得ません。

しかしこの決断をすることが大切なのです。

自分が割くことのできるリソースは限られています。

その中で優先順位、濃淡をつけて物事に取り組むことが
結果として自分や周囲の幸せにつながるのです。

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