仕事の成果を出すためには、何が重要なのでしょうか?
知識?スキル?それともほかの要因でしょうか。
著者は本書の中で、「スキル×思考アルゴリズム」こそが、
成果を生むうえでは大切だと言っています。
聞きなれない思考アルゴリズムという言葉ですが、
「考え方の癖」と言い換えることができます。
読者の「悪い考え方の癖」に新しく「成果が上がる考え方の癖」を上書きする。
それにより、「より早く」、「多くの成果」を出せる人になることを本書の目的としています。
『時間最短化、成果最大化の法則』の概要
文章自体は簡単に読めますが、ビジネスにフォーカスした内容になっています。
この本はこんな人におすすめです。
行動量が10倍アップする「ピッパの法則」
まず本書から紹介するのは「ピッパの法則」です。
これは著者の造語で、「ピッと思いついたらパッとやる」という意味の著者の造語です。
意味はそのまま。
簡単なものはパッと実行! そうでないものは「いつやるか」パッとすぐ決め、
スケジュール帳に書き込む。
すると以前は10個思いついても1個しか実行できなかったとしたら、
10個実行におこせるから行動量は10倍になるわけです。
・・・・・・・・・・
いや当たり前じゃん!
と最初読んで私は思いました。
そりゃパッと実行すれば、作業は早く終わるでしょ・・・・
ただ読み返して思ったのが、パッと実行できないものを「いつやるか」を決めることが皆さん苦手じゃないですか?
「後でやろ~」と考えてそのままずるずる・・
それもピッパの法則に基づいて即断即決する必要があります。
なぜなら、結局判断を後に後に遅らせていくと、頭の片隅にはタスクは残り続けつからです。
それがほかの作業の時に頭に浮かんできては、邪魔をするのです。
なので、「ピッパの法則」に基づく行動とは
・やるならすぐやる!
・やれないならいつやるか決める!
・もしくはやらないと決める!
を即断即決で決めていくことで、行動量を増やしていくことなのです。
後でじっくり考えない法則
これは個人的に取り入れて効果大でした。
仕事で成果を上げることができない人の特徴の1つは
「調べたり、確認したり、考えたり、準備したりという実業務に取りかかるまでのアイドルタイムが異常に長い。」
と著者は指摘しています。
これは打ち合わせ等があったときに、「後でじっくり考える」ことを前提に取り組んでいるからです。
例えば
- 分からないことがあっても「後で考えて、調べればいいか」とそのままにしておく
- 次に何をするのか決まっていないが、「後で考えて、決めればいいか」と打ち合わせで方向性を決めない
こういった思考アルゴリズムのせいで、仕事はどんどん遅くなります。
なぜなら後でやると、思い出すまでに時間がかかるし、記憶も不鮮明なので仕事の精度が低くなるからです。
なので逆に
- 打ち合わせですべて明確になるまで詰める。
- 参加者に認識の齟齬がないかもその場で確認
- 分からないものは分かるまでその場で確認
こうすることで、打ち合わせ終了時には再確認すべき情報が少ないため
精度も高く、後の仕事に取り掛かることができます。
まとめ
本書ではご紹介した「ピッパの法則」のようなものが全部で45個紹介されています。
1日1つずつでも、考え方を自分の中にインストールしていくことで着実に成長することができます。
私は紹介した「後でじっくり考えない法則」を早速実行してみました。
するといかに自分が「後でいいか」と物事を先延ばしにしていることに気が付きました。
その場で「なるべく詰めれることろまで詰める」を実践することで、手元に残る確認業務も減りますし、
次の作業に取り掛かるスピードも速くなったと実感しています。
本書を読んで、自分に合っていそうだな。。。と思う思考アルコリズムをぜひ取り込んでみてください!
少なくとも現在の自分より、もっと効率的に働くことができるはずです!
コメント