今回は、「話す力」をテーマにした本です。
大好きな阿川佐和子さんが本を出したということでこの本を手に取りました。
阿川さんはこの本を出す前に対となる「聞く力」という本もだしています。
本書を読んですぐに「聞く力」も読んでみましたので、合わせてご覧ください。
『話す力 心をつかむ44のヒント』 の概要
「44のヒント」というタイトルの通り44個のエピソードと教訓が描かれています。
語り口調でとても読み易く、細かい章分けがされているのでスキマ時間に読むのもおススメです。
阿川さんが話しているのが目に浮かぶような本
読んでいると天真爛漫な阿川さんが楽しく語っているのがイメージできます。
自身がキャスターを務めた経験や『ビートたけしのTVタックル』での進行役での話、
ご家族の話など読み進めるだけでも十分楽しめる内容になっています。
私は「話す力」は普通の人よりは多少自身があり、
この本を読んでいく中でも「そうそう!そういうこと気にするよね。」ということが沢山ありました。
そんな中で私もこれかた人と話すときに気を付けようと思った教訓をお話していきましょう。
専門用語で逃げるな
阿川さんがテレビ番組で天気予報をご担当されていたときの出来事。
「大気が不安定」というフレーズを番組中に使い、メインキャスターから指摘を受けます。
その真意は、意味がきちんと理解できていない専門用語を使うものではないということ。
意味が理解できていれば、それは誰にでも理解できる言葉や例えで説明ができるはず。
それができていないということは理解ができていないということになるというものです。
これは自分にも当てはまる節があります。
自分が人よりも詳しいと思っていること、例えば大相撲があげられます。
私は相撲が好きでよく行きますが、相撲を何も知らない友人といくことも多々あります。
そんな時、「これから土俵入りが始まるよ」なんて言っても通用するはずもありません。
こんな時言い換えるとすれば、競馬好きな方であれば「これから土俵入りが始まるよ、競馬でいうパドックみたいなものでね…」
と簡単に説明してあげることができます。
専門用語をつかうことは簡単だし、何よりそれっぽい。
でも相手によっては使い方を考えてあげるのが、
コミュニケーションをとる上でのやさしさだと思いました。
相手の気持ちを察する
温泉宿の女将さんの教えで、その女将さんは新米のとき笑顔でお客様をお出迎えすることが大事だと信じていました。
ところがある日、お客さんに「そんな笑顔に答えられる気分じゃないんだ」と言われてしまいます。
気分の沈んでいたお客さんの気持ちを考えずに対応してしまったのです。
もちろん笑顔で対応することは大事だけど、その前に相手の気持ちを察してサービスをすることが、
真のサービスというものだと教えられたそう。
話すということは必ず相手がいるわけで、
その相手はに色んな人がいます。
いうなれば話相手は変数です。
変数である話相手に絶対こうすべきなんて答えはないと私も思います。
相手の気持ちを察して、
今話すべきこと、テンション、表情などを考えることはとても重要です。
「話す力」を養いたい人、阿川さんファンは必携の一冊
この本では、話のプロである阿川さんの経験談から得られた教訓が44個も紹介されています。
タイトルにヒントとあるようにこれをすれば間違いないというよりも、
ヒントとして日々のコミュニケーションに落とし込んで自分を答えを探していくのが良いと思います。
また話すことに特段悩みを抱えていなくても、
とにかく阿川さんのキャラクターとストーリーが面白いのでとてもおススメです!
ぜひ気になった方は手に取ってみてくださいね。
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