【本の要約・レビュー】『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』~ストレス社会の中で上手に怒りと向き合うためには~

【本の概要】
本のタイトル:ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法
出版社: マガジンハウス
発売日:2023/3/20
ページ数: 240ページ
この本の読書難易度は★5中、★2です!

●読もうと思ったきっかけ
・著者はお坊さんながら、「正しく怒れる人になろう」と言っていて、
「えっお坊さんなのにそんなこと言っていいの?」と思い興味をひかれたから。

目次

著者・草薙龍瞬とは

著者は僧侶であって、ライターでもあり、
今までに幾つかの書籍を出版されています。

出版作品の中の一つである
「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」
はAmazonでのベストセラーとなっており、高い評価を得ています。

そんな著者の経歴は、異色です。

●中学を卒業後、出家

●高卒認定試験を得て、なんと東京大学法学部へ!

●その後修行を重ね、特定の宗派に属さない「独立出家僧」として
各地で講演・執筆活動を行っています。

なんだか経歴を見るだけで、
ユニークな視点を与えてくれそうだと思いませんか?

『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』の概要・あらすじ

心を守る方法を、メンタル・アーツと呼ぼうというのです。

草薙龍瞬 『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』マガジンハウス 2023/3/20

巷ではアンガーマネジメントの本が出版されていますよね。
その多くが
「怒りをコントロールしよう」
「怒っては相手と同レベルとなる」
的な怒ること自体を諫める内容の本が多く出ている気がします。

一方で本書はその点で異なります。

怒りをコントロールすることはもちろん大切だが、
正しく怒ったり、受け流したりする技法を知っていることが大切

著者は怒りを否定しているわけではないのです。

本書ではブッタからの教えをベースに、
怒りに対処する技法を紹介していきます。

『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』から学んだこと、
心に残ったこと

人は怒ることが苦手

人は怒ることが苦手です。正確にいえば、怒りという感情にどう対処すればいいか、よくわからないのです。

草薙龍瞬 『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』マガジンハウス 2023/3/20

この一文は確かになあ、、、と思いました。
喜びや嬉しさは、表現することは良いものと
されています。

しかし怒りの感情については、
そもそもその感情を持つこと自体
が良いものではないと思っている人が多いように感じます。

それは、対処方法が分からないから
考えないでおこうとする態度の表れかもしれません。

実際、皆さんが怒りを感じた時どう対応していますか?

怒りを適切に表現できていると思える方は、
非常に少数かと思います。

それは怒りという感情への向き合い方、
対処方法を知らないことが原因であると著者は言います。

解消しない怒りは、
その人の中に残ると言います。

本書を読んで、
怒りの感情への向き合い方をぜひ学んでみましょう。

怒りは相手に伝えて初めて癒される。

相手が運んできた怒りは、相手に伝えないと始まらない。

心は、人に理解してもらったときに、初めて癒される。

草薙龍瞬 『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』マガジンハウス 2023/3/20

著者によると怒りは2種類に分類できるといいます。

一つは自分が原因の「自分発の怒り」
もう一方が他人が原因となった「他人発の怒り」

自分発の怒りは当然、人にぶつけてはいけませんが
相手発の怒りは、相手に返す必要があると著者は言います。

その際に必要なのは相手に怒り返すのではなく、理解を求めること。

具体的な方法については、
ぜひ本書を読んでみてください!

ちなみに、いつでも言い返すのが正しいとは著者は言っていません。
怒りへの対処方法をこの他にも著者は紹介していますが、

最終的には相手と戦う必要もある。。。という心構えを持っておくことが
大切なんだろうと私は理解しました。

『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』の内容を
実践して感じたこと

結構怒ってもよいシチュエーションってあると気づいた

日頃怒りを感じたとき、
「自分発の怒り」と「相手発の怒り」
に分類をしてみました。

それで気づいたのが、

怒ってもよい怒り(=「相手発の怒り」)って意外と多いんだということ

今までだと
「まあこんな事で怒ってもな」とか
「こんな事で怒って心が狭いと思われないかな」
と思うことが多々ありました。

けれども、
こうやって分類すると
自分が怒ってもよいシチュエーションって結構あるなと
気づきました。

実際に相手にそれを伝えるかどうかは別にしても、
「自分が悪くないんだな」
と思えるようになれたのは本書を読んで
成長できた点だと思います。

『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』の感想
こんな人におススメ!

・怒ることが出来ずに困っている人
・怒りの感情の取り扱いに困っている人

におススメの本です!

冒頭でも書いた怒りの伝え方の他にも
ストレスの軽減方法などが紹介されています。

また、ストレス社会を生きていくための
心構えについても書かれています。

意外と自分の見方のせいでストレスを増やしていることに
気づくかもしれません。


興味を持った方はぜひ、手に取ってみてみてください!

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