●読もうと思ったきっかけ
・著者はお坊さんながら、「正しく怒れる人になろう」と言っていて、
「えっお坊さんなのにそんなこと言っていいの?」と思い興味をひかれたから。
著者・草薙龍瞬とは
著者は僧侶であって、ライターでもあり、
今までに幾つかの書籍を出版されています。
出版作品の中の一つである
「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」
はAmazonでのベストセラーとなっており、高い評価を得ています。
そんな著者の経歴は、異色です。
●中学を卒業後、出家
↓
●高卒認定試験を得て、なんと東京大学法学部へ!
↓
●その後修行を重ね、特定の宗派に属さない「独立出家僧」として
各地で講演・執筆活動を行っています。
なんだか経歴を見るだけで、
ユニークな視点を与えてくれそうだと思いませんか?
『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』の概要・あらすじ
心を守る方法を、メンタル・アーツと呼ぼうというのです。
草薙龍瞬 『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』マガジンハウス 2023/3/20
巷ではアンガーマネジメントの本が出版されていますよね。
その多くが
「怒りをコントロールしよう」
「怒っては相手と同レベルとなる」
的な怒ること自体を諫める内容の本が多く出ている気がします。
一方で本書はその点で異なります。
怒りをコントロールすることはもちろん大切だが、
正しく怒ったり、受け流したりする技法を知っていることが大切
著者は怒りを否定しているわけではないのです。
本書ではブッタからの教えをベースに、
怒りに対処する技法を紹介していきます。
『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』から学んだこと、
心に残ったこと
人は怒ることが苦手
人は怒ることが苦手です。正確にいえば、怒りという感情にどう対処すればいいか、よくわからないのです。
草薙龍瞬 『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』マガジンハウス 2023/3/20
この一文は確かになあ、、、と思いました。
喜びや嬉しさは、表現することは良いものと
されています。
しかし怒りの感情については、
そもそもその感情を持つこと自体
が良いものではないと思っている人が多いように感じます。
それは、対処方法が分からないから
考えないでおこうとする態度の表れかもしれません。
実際、皆さんが怒りを感じた時どう対応していますか?
怒りを適切に表現できていると思える方は、
非常に少数かと思います。
それは怒りという感情への向き合い方、
対処方法を知らないことが原因であると著者は言います。
解消しない怒りは、
その人の中に残ると言います。
本書を読んで、
怒りの感情への向き合い方をぜひ学んでみましょう。
怒りは相手に伝えて初めて癒される。
相手が運んできた怒りは、相手に伝えないと始まらない。
心は、人に理解してもらったときに、初めて癒される。
草薙龍瞬 『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』マガジンハウス 2023/3/20
著者によると怒りは2種類に分類できるといいます。
一つは自分が原因の「自分発の怒り」
もう一方が他人が原因となった「他人発の怒り」
自分発の怒りは当然、人にぶつけてはいけませんが
相手発の怒りは、相手に返す必要があると著者は言います。
その際に必要なのは相手に怒り返すのではなく、理解を求めること。
具体的な方法については、
ぜひ本書を読んでみてください!
ちなみに、いつでも言い返すのが正しいとは著者は言っていません。
怒りへの対処方法をこの他にも著者は紹介していますが、
最終的には相手と戦う必要もある。。。という心構えを持っておくことが
大切なんだろうと私は理解しました。
『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』の内容を
実践して感じたこと
結構怒ってもよいシチュエーションってあると気づいた
日頃怒りを感じたとき、
「自分発の怒り」と「相手発の怒り」
に分類をしてみました。
それで気づいたのが、
怒ってもよい怒り(=「相手発の怒り」)って意外と多いんだということ
今までだと
「まあこんな事で怒ってもな」とか
「こんな事で怒って心が狭いと思われないかな」
と思うことが多々ありました。
けれども、
こうやって分類すると
自分が怒ってもよいシチュエーションって結構あるなと
気づきました。
実際に相手にそれを伝えるかどうかは別にしても、
「自分が悪くないんだな」
と思えるようになれたのは本書を読んで
成長できた点だと思います。
『ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』の感想
こんな人におススメ!
におススメの本です!
冒頭でも書いた怒りの伝え方の他にも
ストレスの軽減方法などが紹介されています。
また、ストレス社会を生きていくための
心構えについても書かれています。
意外と自分の見方のせいでストレスを増やしていることに
気づくかもしれません。
興味を持った方はぜひ、手に取ってみてみてください!
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