【本の要約・レビュー】『最後はなぜかうまくいくイタリア人』

イタリア人といえばどのようなイメージを持っていますか?

私の中では、
いい意味で適当、楽観的、遊び人が多い
そんなイメージでした。

これだけ見るとイタリアってたいして生産性のある国ではないように思えますが、そんなことはありません。
GDPを人口で割った「一人当たりGDP」でみると2024年時点でイタリアは日本を追い抜いています。

真面目な日本人とお気楽なイタリア人。
両者にはどんな違いがあるのでしょう。

本書ではそんなイタリア人の生き方、考え方が学べる内容になっています。

目次

最後はなぜかうまくいくイタリア人 の概要

出版社:日本経済新聞出版
発売日:2018/1/5
ページ数:260ページ
この本の読書難易度は★5中★1です。

エッセイ形式で簡単に読むことができます。
章が細かくわかれていてちょっとした移動時間にサクッと読むことができます。

この本はこんな人にオススメです。

・イタリアの文化に興味がある方
・イタリアに行く予定のある方
・深く考えすぎてしまう方
・新しい考え方を吸収したい方

今を全力で生きる

イタリア人は目の前のことに100%集中する。
なので決められたスケジュールは努力目標だし、計画通りにならないことが多い。
計画通りにならないことに慣れているので、不測の事態への対応はばっちりで結果うまくいく。

今が楽しければ、寄り道だってします。それが功を奏して結果仕事が良い方向に進むなんてことも多いそう。

私は自分も含めて「今を生きていない人」が多いなと感じることがあります。
例えば、日曜日には次の日の仕事を考え憂鬱になり、せっかくの休みを100%楽しめない人って周りに結構いませんか?
これは先を考えられる人間だからこそのデメリットだと思っているのですが、実にもったいないですよね。

イタリア人の今を100%生きる姿勢を見習ってみてもいいかもしれませんね!

分業をしない「なんでも屋さん」

職人気質なイタリア人は分業を好まない。
分業が進むと、今自分がしている作業が全体にどのような意味があるかが見いだせなくなり意欲が下がってしまう。

合理的な分業ができないため、作業効率は下がる。
しかしその分、全ての工程に携われる仕事には集中力を発揮する。

靴職人はすべての工程を一人が責任をもって行う。
職人によって出来上がるものが微妙にことなり、それが作品としての味となり豊かな世界が生まれる。

私が思うに私たち日本人も決して分業が好きでやっているわけではないと思います。
ストレスを抱えながらでも生産性の高い仕事をするか、
ストレスフリーに効率は落ちても好きなように仕事をするかの違いなだけな気がします。

自分にとってストレスフリーな選択ができるイタリア人の気質を少しでもマネできたらいいなと思いました。

感想:共通認識って大事

イタリア人にとって「待ち合わせ時間は努力目標」です。
そんなことで社会がまわるの?
そう思われがちですが、きちんとまわっているんです。

なぜまわるかというと「待ち合わせ時間は努力目標」というのが国民の共通認識だからです。

12時集合といわれれば、12時30~13時くらいと脳内で変換され、
たとえその範疇から外れても許せる寛容さを持ち合わせています。

つまりどんなルールでもお互いに共通認識があれば問題ないんです。

これ日常生活でも使えるなと思いました。

私も時間を守るのは結構苦手な方です。
縛られるのも嫌いだし、それで焦るのもあまり好きじゃないんです。
そんな性格の人は友達でも何人かいますし、そういう人との間だけであれば努力目標のルールが適応できるし、
お互いストレスがなくなります。

身近な人とイタリア人ルールを実践してみるのも面白いかもしれません。
新しい発見につながるかもしれませんよ。

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