イタリア人といえばどのようなイメージを持っていますか?
私の中では、
いい意味で適当、楽観的、遊び人が多い
そんなイメージでした。
これだけ見るとイタリアってたいして生産性のある国ではないように思えますが、そんなことはありません。
GDPを人口で割った「一人当たりGDP」でみると2024年時点(名目・米ドル換算)でイタリアは日本を上回っています。
真面目な日本人とお気楽なイタリア人。
両者にはどんな違いがあるのでしょう。
ワインジャーナリストの宮嶋勲さんによる『最後はなぜかうまくいくイタリア人』では、そんなイタリア人の生き方、考え方が学べる内容になっています。
イタリアという国そのものについて知りたい方は、外務省の「イタリア基礎データ」も参考になります。経済や社会の概要を知ったうえで本書を読むと、イタリア人の働き方や価値観がより立体的に見えてきます。
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』の要約を3行で
- イタリア人は目の前のことに100%集中する。計画どおりにいかないことに慣れているから、不測の事態に強く、最後はうまくいく
- 分業を好まず、全工程に責任を持つ「なんでも屋」。効率は落ちても、仕事への意欲と集中力が高い
- 「待ち合わせ時間は努力目標」のように、ルールがゆるくてもお互いの共通認識があれば社会はまわる
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』の概要
エッセイ形式で簡単に読むことができます。
章が細かくわかれていてちょっとした移動時間にサクッと読むことができます。
この本はこんな人にオススメです。
要約①:今を全力で生きる

イタリア人は目の前のことに100%集中する。
なので決められたスケジュールは努力目標だし、計画通りにならないことが多い。
計画通りにならないことに慣れているので、不測の事態への対応はばっちりで結果うまくいく。
今が楽しければ、寄り道だってします。それが功を奏して結果仕事が良い方向に進むなんてことも多いそう。
私は自分も含めて「今を生きていない人」が多いなと感じることがあります。
例えば、日曜日には次の日の仕事を考え憂鬱になり、せっかくの休みを100%楽しめない人って周りに結構いませんか?
これは先を考えられる人間だからこそのデメリットだと思っているのですが、実にもったいないですよね。
イタリア人の今を100%生きる姿勢を見習ってみてもいいかもしれませんね!
要約②:分業をしない「なんでも屋さん」

職人気質なイタリア人は分業を好まない。
分業が進むと、今自分がしている作業が全体にどのような意味があるかが見いだせなくなり意欲が下がってしまう。
合理的な分業ができないため、作業効率は下がる。
しかしその分、全ての工程に携われる仕事には集中力を発揮する。
靴職人はすべての工程を一人が責任をもって行う。
職人によって出来上がるものが微妙に異なり、それが作品としての味となり豊かな世界が生まれる。
私が思うに私たち日本人も決して分業が好きでやっているわけではないと思います。
ストレスを抱えながらでも生産性の高い仕事をするか、
ストレスフリーに効率は落ちても好きなように仕事をするかの違いなだけな気がします。
自分にとってストレスフリーな選択ができるイタリア人の気質を少しでもマネできたらいいなと思いました。
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』の感想:共通認識って大事
イタリア人にとって「待ち合わせ時間は努力目標」です。
そんなことで社会がまわるの?
そう思われがちですが、きちんとまわっているんです。
なぜまわるかというと「待ち合わせ時間は努力目標」というのが国民の共通認識だからです。
12時集合といわれれば、12時30~13時くらいと脳内で変換され、
たとえその範疇から外れても許せる寛容さを持ち合わせています。
つまりどんなルールでもお互いに共通認識があれば問題ないんです。
これ日常生活でも使えるなと思いました。
私も時間を守るのは結構苦手な方です。
縛られるのも嫌いだし、それで焦るのもあまり好きじゃないんです。
そんな性格の人は友達でも何人かいますし、そういう人との間だけであれば努力目標のルールが適用できるし、
お互いストレスがなくなります。
身近な人とイタリア人ルールを実践してみるのも面白いかもしれません。
新しい発見につながるかもしれませんよ。
肩の力を抜いた生き方に興味を持った方は、『見栄を捨てて ゆるく生きる』の要約・レビューや『絶対悲観主義』の要約・レビューもあわせてご覧ください。イタリア人の考え方と通じるヒントが見つかるはずです。
『最後はなぜかうまくいくイタリア人』よくある質問
Q. どんな本ですか?
ワインジャーナリストの宮嶋勲さんが、仕事で長く付き合ってきたイタリア人の働き方や考え方を紹介するエッセイです。お気楽に見えるのに、なぜか最後はうまくいく理由が、具体的なエピソードとともに語られます。
Q. 読みやすいですか?
読みやすいです。エッセイ形式で章が細かく分かれているので、通勤などのちょっとした時間に少しずつ読めます。
Q. どんな人におすすめですか?
真面目に考えすぎて疲れてしまう人、計画どおりにいかないとストレスを感じる人におすすめです。イタリア旅行の前に読むと、現地の人の感覚がつかみやすくなります。


コメント