著者は現役の医師で、アメリカで勤務をしています。
医者になるためには様々な知識を学ばなければなりませんし、ましてやアメリカで医師に
なるなんて、通常より多くの勉強が必要です。
そんな著者が、数多くの試験を乗り越えていく中で、身に着けた効果的な勉強法を教えてくれます。
紹介する際には、科学的な根拠も併せて教えてくれますので、より納得感があります。
『科学的根拠に基づく最高の勉強法』 の概要
科学的根拠と合わせて、具体的な勉強方法を紹介してくれます。
『科学的根拠に基づく最高の勉強法』 のポイント
物事を記憶する為には「アクティブリコール」が大切
なかなか聞きなじみのない言葉ですが、物事を記憶に定着させるためには、「アクティブリコール」
という作業が大切です。
アクティブリコールとは
「勉強したことや覚えたいことを、能動的に思い出すこと、記憶から引き出すこと」です。
勉強と聞くと、とにかくインプットを中心に勉強しがちではないでしょうか?
けれどもそれでは、かなり効率の悪い勉強法になってしまっています。
大切なことは、積極的に覚えたことを思い出すことです。
著者がおすすめしている方法として、「白紙勉強法」というものがあります。
英単語のリストなど、覚えたい情報をまず読み、その後、その情報を見ないで、
覚えたい内容を、白い紙にできるだけ書き出していきます。
その際のポイントは、元の情報を見ない、つまり記憶の手掛かりがない状態で、
頑張って記憶から内容を引き出すことです。
こうすることで、ただ教科書を読んだり、ノートにまとめるよりも
はるかに効果的に情報を頭に入れることができます。
分散学習の方が効果的
一夜漬けのように、まとまった時間で勉強をすることを「集中学習」といい、
間隔をあけて勉強することを「分散学習」といいます。
これは皆さんも実感があると思いますが、一度に集中して大量にやるよりも、
分散学習した時の方が頭に入ると思いませんか?
これは科学的にも裏付けがある理論です。
覚えにくいものや、難易度の高い勉強をするときは
思い切って勉強する間隔をあけて何回かトライするほうが効率よく
頭に入るかもしれません。
アクティブリリコール+分散学習が効率的な勉強の基本
アクティブリコールを、間隔をあけて、ただ繰り返す。
シンプルですが、これが誰にでもできる効率的な勉強方法です。
資格試験や勉強で苦労されている方は、ぜひこの勉強方法を取り入れられてみてはいかがでしょうか??
他にも勉強のコツについて紹介がされていますので、
気になった方はぜひ読んでみてください。
追記 実践したところ簿記2級に合格しました!
アウトプット重視の勉強法を取り入れ、無事簿記2級に合格することが出来ました。
それまでは毎日テキストを読んで→問題を解くというやり方だったのですが、
これだとテキストを読み終えたところで疲れてしまったり、途中で家族の面倒を
見なくてはならなくなったりと、なかなかアウトプットまでたどり着きませんでした。
そこで、この本を読んでから勉強方法を切り替えました。
アウトプットしてからインプットです。
テキストは1,2回通してざっと読んだ状態というのが前提ですが、
そうしたらもう問題集を解きまくりました。
そこで分からないところがあったら、テキストに戻るというやり方です。
一見非効率そうですが、絶対こっちのやり方のほうが頭に入りましたね。
最初わからなくても、間違えたところは記憶に残りやすくなります。
皆さんもぜひ試してみてください!
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