現代社会では、1つの会社で定年まで頑張り続けるという昔の価値観から、
転職、副業、FIREなど色々な生き方が認められる価値観に変わっていきました。
そんな中、今回ご紹介する本のテーマである「ゆるく生きる」は、
ピッタリなテーマだと思い本書を手にしました。
もし今の生き方、仕事の仕方に疑問を抱いている方はぜひ最後まで読んでみてください。
〜見栄を捨てて〜ゆるく生きる: 自分らしく生きる思考法 の概要
1ページあたりの文字数が非常に少なく、
イラストも多いためスラスラと読むことができます。
章ごとのまとめのページもあって、振り返りもしやすいです。
この本はこんな人にオススメです。
ゆるく生きるとは?
しんどいを無視しない
あなたが”しんどい”と感じる原因はどこからくるものでしょうか?
精神的なものや身体的なもの様々ありますが、
重要なことはそのしんどいという気持ちを無視しないことです。
お金を稼ぐために”しんどい”思いをしているのなら、
それは考え直す必要があるでしょう。
お金持ちになると全てが解決するわけではない
この問題を考える上で重要なのは幸福度です。
内閣府が打ち出す幸福を取り巻く要素は3つあります。
「経済社会状況」
「心身の健康」
「関係性」
この要素のうちお金で解決できるのは、
「経済社会状況」のみです。
心身の健康、人との関係性はお金で買い取れないものですから、
やはりお金で高い幸福度は保証できないということになります。
そんなお金を”しんどい”思いをしてまで、
稼ぐ絶対的な意味があるかというとそんなことはないでしょう。
無理ゲーに参加しない
インターネットが普及した現代では、世界中の人がライバルになりうる環境になりました。
そんな中で勝ち続けることは難しいでしょう。
また経済成長が停滞している日本社会の中で経済的成功を獲得するのは、
ハードルが高い。
そんな中で「楽しい」「面白い」よりも「がんばる」を優先することは考え直した方がいいかもしれません。
「がんばる」を減らしてみてできた暇な時間で、
本を読んでみたり、映画をみてみたり、その感想をTwitterやブログに投稿したりと趣味を楽しむことができます。
そうして始めた趣味は仕事につながることもあるでしょう。
暇をうまく使って「楽しい」「面白い」の世界を歩むことで人生が違った方向に流れるかもしれません。
プライドを捨てよう
しんどい状態や無理ゲーから抜け出すとき、
壁となるのがプライドです。
何かを頑張るためのガソリンになるプライドですが、
一方で自分の首を絞めてしまうことにもなります。
大事なのはすべてのプライドを捨て去るのではなく、
プライドを取捨選択していくことです。
譲れないプライドだけを残し他は捨てていく、
こうすることで生きやすくなりエネルギーも集中することができます。
ミニマルな生活を送る
プライドの取捨選択をしていく上で自分の底辺を知ることが有効です。
「底辺」とは生活の最低水準という意味です。
ジモティーや格安スマホ、ポイ活、節税などを駆使したり、
私服の制服化や保険の見直しなどを行い自分の生活最低水準を理解しましょう。
ゆるく生きるための前向き思考術
前向きとはどんな状態?
前向きとは、
ネガティブなことや状況を受け入れる姿勢や気持ちが肯定的であることです。
ネガティブな感情は誰にでもあります。
前向きになるためにはその感情を悪いものと否定するのではなく、
そのまま受け入れることが必要です。
なぜ前向きになれないのか?
ネガティブなことは生きていればすぐにおきます。
そんなとき前向きになれないことには原因があります。
根拠がないのにすぐに自分のせいにしてしまったり、
自己否定、過去の失敗や後悔にとらわれている。
などが原因にあたります。
ではこのような状態にならないにためのトレーニング方法を見ていきましょう。
前向きになるためのトレーニング
ネガティブ思考の人がいきなり前向きになるのは難しいですが、
習慣によって前向きになっていくことはできます。
そんな習慣をいくつかご紹介します。
リフレーミング
リフレーミングとは心理学の用語で、
マイナスに捉えられることをプラスに転換することをいいます。
例えば「自信がないこと」は、
・自分の身の丈を知っている
・慎重
・自分を客観的にみられる
のようにプラスに言い換えることができます。
このようにマイナスに思っていたことをプラスに見ることができるようになると視点も変わってきます。
思い込みに反論する
これは思い込みでネガティブになってしまっている自分に反論するというものです。
例えばコンペに落ちたとします。
これを受けて
「自分に才能がない」
「もう応募しても意味がない」
と思うのはまさに思い込みです。
コンペに落ちたことで才能がないことは決めつけられないし、
次のコンペでも失敗するとは限りません。
このように完全主観の偏った解釈を正してあげる「弁護士」が自分の中にいることをイメージしてみましょう。
ポジティブな私は自然とやっていることで、
私も自分の中に敏腕弁護士がいるという表現をよくしていました。
効果はかなりあると思います。
『ゆるく生きる 』を読んだ感想
社会にでて頑張ることが当たり前という考え方が多い中で、
その常識が自分に当てはまるのかを見つめ直すいいきっかけになる本だと感じました。
限られた時間の中で、
しんどい思いをするほどお金が必要なのか、
そのために楽しいものを我慢する価値があるものなのか、
を考える必要があると思います。
楽しんで仕事をしていればそれに越したことはないですが、
現状に何か不満がある方に特に読んでもらいたいと思いました。
また前向き思考については、
具体的な習慣やトレーニング方法が載せられているので、
こちらはすぐにでも実行可能です。
気になった方はぜひ手に取ってみてください。
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