【本の要約・レビュー】『登山の哲学 : 標高8000メートルを生き抜く』極限の環境と向き合うプロ登山家の哲学に触れる

【本の概要】
本のタイトル:登山の哲学 : 標高8000メートルを生き抜く
出版社: NHK出版
発売日:2013/5/10
ページ数: 208ページ
この本の読書難易度は★5中、★2です!

●読もうと思ったきっかけ
・クレイジージャーニーで筆者が登場しているのを見て、筆者に興味を持ったから
・極限の環境で何を考えて、どう行動しているのか気になったから

目次

著者・竹内洋岳とは

皆さん標高8,000mというと、
どんなイメージを持ちますか?

なかなか想像できませんよね。

分かりやすく例を出すと、
飛行機が飛ぶ高度がおよそ8000mなので、

そう言われると、
とてつもない高さであることが分かるかと思います。
(ちなみに富士山の標高で3,776 mです。)

そんな標高8,000mの山(8000m峰)が世界には14つあります。

著者は日本人初の”8,000m峰、14座完全登頂”を果たした登山家です。


(山を数える際の単位である「座」ですが、古来より日本では
山頂には神様が座ると考えられており、それが由来となっております。)

14座登山の途中で命にかかわる事故にあいながらも、
そこから復活し完全登頂を果たしました。

メディアにも登場され、
登山の魅力を広めるべく活動されています。

『登山の哲学 : 標高8000メートルを生き抜く』の概要・あらすじ

著者の幼少期は決して肉体的に恵まれていた訳ではありませんでした。
むしろ病弱で運動神経も良くありませんでした。

そんな彼は登山に魅力を見出します。
高校、大学では山岳部に所属。
その後、初の8,000m峰14座の内の1つである
「マカルー」に登頂を果たします。

それ以降、
様々な8,000m峰に挑んでいく彼ですが、
登山中に命に係わる事故にあいます。

その逆境の中からいかに復活し、14座の完全登頂を果たすのかが
本書で描かれています。

『登山の哲学 : 標高8000メートルを生き抜く』から学んだこと、心に残ったこと

リスクとの向き合い方


高所というのは、不確定な要素がたくさんあるところです。〔中略〕だからこそ、登る前に
自分でコントロールできることは、必ず100%の準備をしなければならない。

竹内洋岳(2013/5/10)「登山の哲学 : 標高8000メートルを生き抜く」NHK出版

私たちは登山というと命がけで、
不確定でとても危険なものだと考えがちです。

しかし中には見える、
分かりやすい危険もあると著者は言います。

それに対して徹底的に準備を行い、
対処していく。

不確定なことも多い分、コントロール可能なものに100%の準備を行う。


日常生活にも通ずることがあるのではないでしょうか。
目に見えない、起こるか起こらないかの未来を心配するのではなく、
把握できるリスクに全力でコミットする。

それこそが、正しいリスクとの向き合い方なのではないでしょうか。

体験が人を強くする。

苦しさを知っていれば、踏み込んで行ける。知らなければためらいが生じる。
その差が強さとなって表れたのです。

竹内洋岳(2013/5/10)「登山の哲学 : 標高8000メートルを生き抜く」NHK出版

この本の中で一番心に残ったのがこの一文です。

失敗することが怖くて、挑戦することに躊躇してしまう時は
皆さんありませんか。

そんな時に、上記の言葉を思い出します。

失敗したとしても、その物事がどの程度
大変なのかは挑戦することで初めてわかります。


それが次に同様の場面に直面した時、
役に立つのです。

心の準備ができると言えばいいでしょうか。

どれくらい大変なのか、事前にわかっていれば
感じるストレスも変わってきます。


経験が人を強くする!

この言葉を念頭に、積極的に
チャレンジしていきたいと思います。

『登山の哲学 : 標高8000メートルを生き抜く』の感想・こんな人におススメ!

・今何かに挑戦しようとしている人
・今まさに挑戦中の人

におすすめの本です!

著者の山へ挑戦する姿にきっと力を貰えると思います。

また、筆者がどういったことを考えて登山し、
登頂したときにどんな心持なのか。

自分ではなかなか経験できないからこそ、
本で読む価値があると思います!

この本に興味を持った方はぜひ手に取ってみて下さい!

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