【本の要約・レビュー】Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

皆さんが集中出来ないときってどんな時ですか?
イライラしている、不安を感じている等、場面は色々あると思います。
そんな時、頭の中に色々な考えが浮かんでいませんか?

「なんで、あいつはいつもいい加減なんだ」
「うまくプレゼンできるかな。また失敗するんじゃないのか」

本書では、これらの頭の中で浮かんでくる言葉を「Chatter(チャッター)」
とし、うまく対処する方法を教えてくれます。

余談ですが我々は、起きている時間の2分の1から3分の1を今を生きていないそうです。
要はchatterの言葉に翻弄されて、「未来を心配」し、「過去を後悔」して生きているということです。

これって本当にもったいないですよね。

今を楽しく、充実させて生きるためにも、ぜひ本書を読んでみてください。

目次

Chatter(チャッター)の概要

出版社:東洋経済新報社
発売日:2022/11/18
ページ数:314ページ
この本の読書難易度は★5中★3です。

きちんと論文に基づいて説明されているので、納得感があります。
英語が多いですが、参考文献も細かく紹介されているので、
内容が気になった人は自分でさらに調べることも可能です。

chatterの正体

chatterとは何者なのでしょうか。
これは「循環するネガティブな思考と感情」と
著者は定義づけています。

最近聞く言葉で「内省」なんて言葉がありますよね。
瞑想が流行ったときに聞くようになった言葉です。

これらは自身の内面に向き合うことで、
精神を安定を図ることを目的としています。

しかし最近の研究で、「苦痛を感じているときに内省を実行しても有害無益である」
ことが証明されています。

調子が悪い時に内面に向かうと余計ネガティブな考えばかり浮かんで
気分が落ち込んだ経験がありませんか?

あれがまさによくない内省です。
chatterが悪さをしているのです。

かといって自分に話しかけるのをやめる必要はありません。
大切なことは自分との話し方を学ぶことです。

本書で一番役に立った箇所
「客観的に自分を見ることで、問題から距離をとる」

私が一番この本を読んで役に立ったのは
「客観的に自分を見ることで、問題から距離をとる」
というところです。

皆さんも友達や同僚の相談には冷静に答えることができるのに、
自分のこととなると途端にそれが出来なくなることはありませんか。

上手く相談に乗ることができるのは、問題から心理的な距離をとっているからです
そうすることで冷静に問題を見つめることができるわけです。

さて難しいのは自分に問題が起きた時です。
どのようにしたら客観的な目を持つことが出来るでしょうか。

著者がおススメしているのが
「他人のように自分に語りかけることで問題と距離を取る」
方法です。

例えば自分が太郎だとして
「太郎、今やるべきことはなんだ?」
「太郎、問題が起きても大丈夫だ。今まで乗り越えてこれたはずだ」

このメソッドを使用することで、あたかも第三者に話しかけているような
感覚になります。

そうすることで、焦ったときや悩んでいるときに視野を広くすることが出来ます。

効果絶大なので、ぜひ皆さんもトライしてみてください!

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