【コラム】読んだ本の内容を忘れないための5つの方法|記憶に残る読書のコツ

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「あれ、この本って何が書いてあったっけ?」

読書が好きな方なら、誰もが一度はこの悩みを持ったことがあると思います。
せっかく時間をかけて読んだのに、数週間後には要点すら思い出せない。私もこの問題をどう解決すればいいのか、ずっと悩んでいました。

でも安心してください。内容を忘れてしまうのは、あなたの記憶力が悪いからではありません。人間はもともと「忘れる生き物」です。大切なのは、忘れることを前提に読み方を少しだけ工夫すること。

この記事では、私がこれまでの読書経験の中でたどり着いた、本の内容を忘れにくくするための方法をまとめました。

この記事でわかること

  • 読んだ本の内容を忘れてしまう理由
  • 本の内容を記憶に残すための5つの方法
  • 見返しのタイミングの目安
  • 「覚えること」に疲れないための考え方
目次

なぜ読んだ本の内容を忘れてしまうのか

本の内容を忘れてしまう理由は、大きく分けて3つあると私は考えています。

  • 一度読んで終わりにしている:見返す機会がなければ、記憶はどんどん薄れていきます
  • インプットだけで終わっている:読むだけで、自分の言葉で説明したり使ったりしていない
  • 全部覚えようとしている:情報が多すぎて、結局どれも残らない

19世紀のドイツの心理学者エビングハウスは、時間の経過とともに記憶がどのように失われていくかを実験で調べました。この研究は「エビングハウスの忘却曲線」として知られています(概要はWikipediaの「忘却曲線」で確認できます)。

つまり、忘れるのは自然なこと。だからこそ、ここから紹介する「忘れにくくする工夫」が効いてきます。

方法① 大事なところを図解する

本の内容を忘れない方法|図解すること

これが、私が試した中で最も頭に残る方法です。

やり方は簡単で、本の中で大切だと思ったところを、パワポなどで図にするだけ。もちろん手書きでもかまいません。

この方法をおすすめする理由は2つあります。

1. 本の理解度が段違いに深まる
図解するためには、本の流れと構造を理解していないとできません。「これって図にするとどうなるんだろう?」と考えながら読むと、ただ文字を追うだけよりもずっと頭に残りやすくなります。

2. 後で思い出しやすい
読書ノートを文字だけで取っていた時期もあるのですが、見返しても話を思い出せないことが多くありました。そこで図解を添えてみたところ、図を見るだけで話のあらすじがパッと浮かぶようになりました。

図解といっても、きれいに作る必要はありません。矢印と四角だけで十分です。

方法② 短い間隔で繰り返し見直す

一度読んだだけで内容を覚えていられる人は、ほとんどいないと思います。

普通の勉強と同じで、頭に残したいなら繰り返し触れることが、地道ながら一番効果的です。

コツは、読み終えてからなるべく間を空けずに見直すこと。そして見直す間隔を少しずつ広げていくことです。

タイミングやること
読み終えた翌日線を引いた部分・メモをざっと見返す
3日後要点を思い出してから、メモで答え合わせ
1週間後図解やメモを見て、内容を一言で説明してみる
1か月後タイトルを見て、要点を思い出せるか確認

※上の間隔はあくまで私が実践している目安です。

本を丸ごと読み直す必要はありません。自分が線を引いた部分やメモを見返すだけで十分です。

方法③ 覚えたいことは3つ程度に絞る

本の内容を忘れない方法|要点を3つに絞る

人が一度に意識していられる情報の量には、限りがあるといわれています。

頑張って読書ノートを作ったのに、内容を覚えていなかった——そんな経験はありませんか?それは、あれもこれも覚えなきゃ!と欲張ってしまった結果かもしれません。

そこで私は、1冊につき「覚えておきたいこと」を3つ程度に絞るようにしています。

  • この本で一番大事だと思ったこと
  • 明日から自分が試せそうなこと
  • 意外だった・驚いたこと

全部を覚えるのは無理だと割り切って、重要な部分を絞る。そのほうが記憶に残って、むしろ効率的に読書ができるはずです。

方法④ 読んだ内容を誰かに話す・書く

本の内容を記憶に残すうえで、意外と効くのがアウトプットです。

  • 家族や友人に「この本、こんな話だったよ」と話してみる
  • SNSや読書アプリに、3行の感想を書いてみる
  • 自分用に、本の要点を一段落でまとめてみる

人に説明しようとすると、「あれ、ここ何だったっけ?」と自分の理解があいまいな部分に気づけます。思い出そうとするその瞬間が、記憶を強くしてくれるのだと私は感じています。

このブログを書いているのも、実はこのアウトプットのためだったりします。

方法⑤ 読む前に「何を知りたいか」を決めておく

なんとなく読み始めると、どこが大事なのかがわからないまま最後のページに着いてしまいます。

読み始める前に、

  • なぜこの本を手に取ったのか
  • この本から何を得たいのか

を一言でいいので決めておくと、関係する部分が自然と目に留まるようになります。目的を持って読んだ箇所は、そうでない箇所よりも頭に残りやすいものです。

よくある質問

Q. 読書ノートは手書きとデジタル、どちらがいいですか?
A. 続けやすいほうで大丈夫です。私は図解をするときはiPadのGoodNotesを使っています。使い方はiPadのGoodNotesで作る読書ノートの記事で紹介しています。

Q. 小説でも同じ方法は使えますか?
A. 使えます。ただ、小説は「覚える」よりも「感じる」ことが大切な場合も多いので、印象に残った場面や登場人物の関係図をメモするくらいがちょうどいいと思います。

Q. 忘れてしまった本は、読んだ意味がないのでしょうか?
A. そんなことはありません。細かい内容を忘れても、考え方や価値観として残っている部分はきっとあります。気になったときにまた読み返せばいいのです。

まとめ:忘れる前提で、少しだけ工夫する

本の内容を忘れないための方法を5つご紹介しました。

  • 方法① 大事なところを図解する
  • 方法② 短い間隔で繰り返し見直す
  • 方法③ 覚えたいことは3つ程度に絞る
  • 方法④ 読んだ内容を誰かに話す・書く
  • 方法⑤ 読む前に「何を知りたいか」を決めておく

全部をやる必要はありません。どれか1つ、自分に合いそうなものから試してみてください。

とはいえ、読書は趣味です。覚えることに躍起になりすぎず、楽しむことを主目的に長く続けていくのが一番大切だと私は思っています。

図解や手書きのメモについては、『こうやって頭のなかを言語化する。』のノート術レビューでも紹介しています。記憶のしくみをもう少し知りたい方は、『科学的根拠に基づく最高の勉強法』の要約・レビューもあわせてどうぞ。

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