【本の要約・レビュー】相手の頭に「絵」が浮かぶように話しなさい

社会人の皆さんも学生の皆さんも、
人前で話したり、相手と対話する場面って必ず出てきますよね?

皆さんはそういった時の説明は上手にできるタイプでしょうか。
私はちなみに苦手ですw

特に日本人は空気を読むことでコミュニケーションをとっていますので、
論理的に相手に説明することが苦手だとかどこかの記事で見たことがあります。

まあそれはさておき、苦手とはいえ説明しなければいけない場面は日々訪れる訳です。
そんな時に困らないように少しでも準備して負いたいと思い、本書を読みました。

目次

相手の頭に「絵」が浮かぶように話しなさい の概要

出版社:PHP研究所 
発売日:2018/12/5
ページ数:174ページ
この本の読書難易度は★5中2です。

分かりやすく説明するための方法論が、
いくつも紹介されています。

具体例も多く紹介されているので、
納得しながら読み進めることが出来ました。

なので読書難易度は★5中2です!

相手の頭に「絵」が浮かぶように話しなさい

早速本書のメインテーマ
「よく話が伝わっている時」
とはどんな状況でしょうか。

著者は
「相手の頭に自分の話した内容が映像化されて浮かぶ状態」
としています。

我々は人の言葉を聞くときに、
それらを映像に変換しながら聞いています。

なので絵が浮かびやすい説明をすることで
相手はその話に自然と入っていくことが出来るのです。

確かに話のプロであるお笑い芸人さんたちの話を聞いていると、
その場に居るような臨場感を我々に与えてくれますよね。

伝える技術とはいいかえれば
「聞き手が楽に映像化できる話し方」
ということも出来るでしょう。

ではどうやったら映像化しやすい話し方が出来るのでしょうか。

すべての話は 。を打って話す

それは、
「話の1文1文がコンパクトにまとまっている」
ということが大切です。

詳しく説明する前に説明が下手な人の話し方ってどんな感じでしょう?
一つの特徴がダラダラと話が長く話し続けてしまう人です。

例えば、

「課長、先ほど部内で会議があって今月売り上げの報告をしたんですけれども部長はあまり良い反応をしていなくて、だけれどもこちらの努力は伝えようとしたんですけどそれよりも具体的な見通しを・・・」

これでは何のことだかわかりませんよね。
ここで先に述べたように「。」をつけて区切っていきましょう。

「課長、先ほど部内で会議があり部長に今月の売上報告を行いました。
こちらは十分努力をしたことを伝えたのですが、部長に納得いただけませんでした。
部長からの指示で今後の具体的な見通しを・・」

どうでしょう。区切った方が格段に話が伝わりやすくなりますよね。

これはあるあるだと思いますし、私もよくやってしまします。
特に目上の人への説明とかですと、
「漏れなく話さないと。。。」
と思ってしまい、つい一文が長くなってしまいます。

結果的に相手は「?」となってしまうので、
コンパクトに話すことを心がけてみましょう。

そうはいっても、、コンパクトに話すコツは??

「けれども」「なんですけど」
これをやめるのが第一歩です。

「先ほど部内で会議があって今月売り上げの報告をしたんですけれども」
とこの一文を聞いたときに人は部内会議の様子を思い浮かべます。
しかしこの「けれども」という言葉を聞くと一度その作業がストップします。

まだ話が完結していないので、先の話を聞くまで
絵を作る作業が聞き手の頭の保留箱にしまわれてしまいます。

そこにまた別の「けれども」が続くと話が完結しないまま
保留箱だけが増えていきます。

人間の持っておける保留箱には限りがあります。
限界を超えると保留箱の中身が全て捨てられてしまうのです。

こういった場面で私たちは
「この人の言っていること分からないなあ・・・」
と感じてしまうのです。

余談 図解して説明する効果

ちょっと本書の内容からそれますが、私の思う
伝え方のコツの一つが「図解すること」です。

汚い手書きの図でも、それまで言葉だけでは
話が伝わらなかった相手にも伝わることが多いです。

本書の内容によると、
「人間は話を聞くときに絵を頭に思い浮かべる」
ので、図解すれば伝わりやすくなるのは当然だと思います。

しかし急いでいたりすると、つい言葉だけで説明しようとして
結果としてうまく伝わらないことがないでしょうか。

少し手間でも図を用いて説明することで、
相手に伝わりやすくなります。

ぜひ皆さんもトライしてみてください。

間をうまく使うこと

さて本書の内容に戻ります。
もう一つ話をするうえで大切な要素が
「間をうまくとること」

何度も述べていますが、
聞き手は頭の中で絵を作りながら話を聞いています。

なので聞き手の頭の中に映像化するための間を
話し手は用意することが大切です。

早口で話す人は自分が映像を描くスピードで
話をしています。

自分の話は自分が経験したことなので、映像化はすぐできます。
一方で聞き手は道の情報を1から映像化するので手間がかかります。

興奮して話したりすると、
特にこのことを忘れてしまうので注意しましょう。

本の内容を実践してみて  。で区切る効果

一番やり易そうで効果もありそうな
「すべての話は 。を打って話す」を実践してみました。

コンパクトに話そうと意識してみると、普段の自分の話は
如何に長かったのか。。。と気づかされました。

また、説明下手の人と話すときは、こちらが意識して
相手の話を区切ってあげると分かりやすくなることに気づきました。

説明下手な人って無口な人より口数が多い人のほうが
圧倒的に多い気がします。

あれもこれも情報を話したいのでしょうね。

そんな時は相手にしゃべりっぱなしにさせないないで、
こちらで話を区切って意味を確認していくと
上手くコミュニケーションを取ることができました。

説明上手になれば、相手の話をうまく理解する聞き上手にもなれるということです!

コミュニケーション能力は、いつの時代も必要となる能力です。
ぜひ本書を読んでスムーズな説明能力を身に着けては
いかがでしょうか?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次