【本の要約・レビュー】寛容力のコツ~寛容力の育て方とは~

最近自分を取り巻く環境が変わり、
ストレスを感じる場面が増えてきました。
普段ならイライラしないことにも直ぐに頭にきてしまう。

これではいけないと思い何か参考になる本がないか探していたところ
この本に出合いました。

本書で紹介されている「寛容力」
忙しい現代人にこそ必要な力です。

読みやすい本なので、ぜひ読んでみてみてください。

目次

寛容力のコツ の概要

出版社:三笠書房
発売日:2017/6/22
ページ数:213ページ
この本の読書難易度は★5中★2です。

特に難しい用語が出てくるわけではなく、
図解もあり、文字も大きく読みやすいので
読書難易度は★2としました。

【こうあるべき】という理想が人を不寛容にさせる

まず寛容力を高めるためには、
自分を不寛容にさせる原因を知ることが大切です。

数ある原因の中でも自分の中にある【こうあるべき】という理想が
人を不寛容にさせるのです。

例えば自分は「絶対に時間に遅れない」という
理想を持っているとします。

そうするとそれに反した人がいると
相手(自分自身含めて)許せなくなるのです。

そんな時は自分のこうあるべきという
価値観を見直すチャンスでもあります。

怒りも人を不寛容にさせる。

怒りの感情の対処にも注意を払わなければなりません。
なぜなら怒りの感情は非常に強いので、
本人の思考を乗っ取りすぐさま行動を促します。

そもそも怒りの感情とは何でしょうか。
これは人間がまだお猿さんの時からある感情だと言われています。

怒りの感情とは古来より生物が生き残るために必要な感情だったのです。

それはなぜか。

自分の生命が脅かされた時には、
相手にすかさず反撃したりしなければなりません。

怒りの感情を利用して普段ならしないような攻撃的な行動に、
生物をすかさず向かわせることで生物は生き残ってきたのです。

現代人にも当然こういった気質は残っています。

カッとして普段なら言わないことややらないことをしてしまった。

これは怒りに支配されてしまったからです。
自分が怒っている時は、思いもよらないことをするかもしれない。
ということを常に念頭に置いていくことが大切です。

ちなみに怒りの感情はあまり持続しません。

大体短いと6秒程度しか持たないと言われています。
カッとなったら深呼吸するなりその場を離れるなどして
とにかく怒りの感情に支配されないようにしましょう。

疲れていると怒りやすくなる

怒ってばかりの人は、
「自分をいらいらさせる案件が多すぎる!」
と思っているかと思いますが、本当にそうでしょうか。

実はそこには疲れが隠されているかもしれません。

疲れているとたいしたことない事でも
怒りスイッチが入ってしまうので、
積極的に休んで体をまず休めることが大切です。

積極的な休息の取り方

ではどうやって休息をとるのが効果的なのでしょうか。
著者が紹介しているのが、
「三日間集中して休む」
です。

その時のルールとして
①ひたすら眠る。目が覚めていてもベットで横になっている。
②テレビやDVDは見ない。本や雑誌も見ない
③パソコン、スマホは使用しない
④家事は一切しない
です。

もっと手軽な方法として
「丸一日ネットカフェで好きな漫画を読みまくる」
「一週間のうちどこかの曜日の半日だけは完全に自分が好きなように使う時間」
などがあり、いずれにしてもまとまった時間をとって自分を休めることが大切です。

その際に
「飲みに行く」
「遊園地に行く」
「勉強する」
とうのアクティブな休み方は逆に自分を疲れさせる可能性があるので
少し退屈でも穏やかな休息の取り方にチャレンジしてみましょう。

『寛容力のコツ』を読んだ感想 他人にやさしく 自分にはもっと優しく

本書では寛容力を高める具体的なワークがいくつも紹介されています。

どれも取り組みやすいものなので、
すぐに取り入れることができると思います。

また、なぜ不寛容になるのかという理由についても
様々な視点から説明されているので、
非常に腹落ちしやすいと思います。

ぜひ読んでみてください!

『寛容力のコツ』の内容を実践してみて

他人に優しく、自分にはもっと優しく

私に効果があったのは本書で紹介されていたこの考え方です。

それは
「自分に優しくできない人は、他人にやさしくできない」
というものです。

私はどちらかというと自分に厳しいです。
時間や締め切りは守る方ですし、
泣き言はあまり言わないほうです。

そうするとそのスタンスを知らず知らずのうちに
他人にも求めていることを自覚しました。

そのスタンスに反する人がいるとイライラして
冷静な考えを持つことが出来なくなるときが多々あるなと思いました。

自分も完璧な人間でないことを自覚し、
出来ない自分をまず許してあげる。

その意識を持つことでイライラする機会が減り
結果として他人に優しくふるまうことが出来るようになったと思います。

心の持ち方ひとつで人間関係を改善すること出来ると思います。
イライラしがちな方はぜひマインドの改革にチャレンジしてみては如何でしょうか。

休息するときは脱スマホ

これは色々言われていて今更と思いますが、
効果絶大なので言わせてください。

スマホを使うと休めない
イライラ改善につながらない!
ということ。

なんか暇なときにスマホをつい使ってしまいますよね。
それだとよく休めないと色んな記事で言われています。

私がスマホ使用を控えて思ったのは、
「スマホが与えてくれる情報はネガティブなものが多い!」
ということです。

様々なニュース記事がスマホを使っていると目に入ってきます。
それらは閲覧数を取るためなのでしょう。
記事の内容が過激なものが多いような気がします。

そういったニュースに目を通していると知らず知らずのうちに
影響を受けているのか、心が休まらないことが多かったように思います。

癖になっているものを辞めるのは大変ですが、
心と頭を休めたいときはスマホを使わない!

効果絶大ですので是非やってみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次